鳥さんご難

家が出来たてのころはよく鳥が窓にぶつかっていた。


脳震とうを起こしただけでしばらくすると飛んでいったものもいるが、残念ながら死んでしまったのもいる。

窓ガラスに景色が映りこんで空が続いて見えたのだろう。


鳥たちの地図に新しい家が載るには何年か掛かると聞いたことがある。


何もなかった所に急に家が建つのだ。
とても申し訳ない気がして、よくぶつかる窓2箇所に猛禽類のステッカーを貼った。

そしてなるべくカーテンを下ろすことにした。


そして事故はなくなっていた。
でも今日久しぶりに窓ガラスに衝撃が。


外に出て窓の下を見たら、
小鳥がいたいた。


ウグイス???


お腹を見せてひっくり返っていたが、動いていたのでひとまず安心。
そっとしておくことにした。


どうぞ元気になって飛んで行っておくれ。
祈ること30分。
見に行くと立ち上がってあたりを見回していた。


もう大丈夫か。


次に行くと、もういなかった。


飛んでいったのだ。よかった。



お読みいただきありがとうございます。