「牝猫」を読んで

コレット著「牝猫」は、新妻よりも牝猫をとった猫男子の話…
と思いきや、実は深い深〜い、誰しもが心の底に持っている自分だけの楽園の話。

主人公アランは、結婚したからといってその楽園を捨てられなかったのだ。

実家の美しい庭、その庭から聞こえてくる優しい母の声。
そしてその庭に君臨している一匹の牝猫、サア。

庭は花の甘い香りが漂い、昆虫の羽音や小鳥のさえずる、まさしく命の楽園だったのだ。


アランはずっとその平和な楽園の住人だった。
そしてまたその心の故郷に帰っていく。

皆さんにもきっと心の楽園あることでしょう。
忘れることはできませんから^^


お付き合い頂き、ありがとうございました。