「夢十夜」「冥途」

以前に読んだ「猫町」を含め、この3冊の挿絵は全て金井田英津子さんの版画です。

本の内容はともかく、金井田さんの作品が大好きで、思わず買ってしまいました。



明治、大正の何ともいえないノスタルジックな雰囲気が、幻想的な話の内容にピッタリです。


猫町」も「夢十夜」も「冥途」も、夢とも現実ともつかない不思議な世界の話ですが、
時折出てくる気味の悪い画が、一緒に悪夢を見ているような心細さにさせます。


読みながら「夢なら早く覚めて」と思わず願ってしまう。


寂しくて切なくて怖い、秋の夜長にもってこいの作品集でした。



今日もお読み頂きありがとうございました。