『出口かずみ画集 小八』

先日ご紹介した『うろおぼえ一家のパーティー』。
これはその作者、出口かずみさんの画集、小八です。

『出口かずみ画集 小八』 出口かずみ作 えほんやるすばんばんするかいしゃ


小八とは、作者の出口かずみさんの同居猫のこと。
その小八君が、色々なシチュエーションで、色んなことやっている画集です。

例えば、
「最高の休日」という作品。
タツに入ってゴロゴロしている小八君。
テーブルの上にはカップラーメン、畳の上には読みかけのコミックス。
こしあんぱんの袋も落ちてます。

「とまどい」では、誰かから文鳥を預かって欲しいと言われたんでしょうね。
手の平に文鳥を乗せて、固まる小八君です。

私が一番気に入っているのは、
「とりあえず魚で」。
サラリーマン風の小八君が、カウンターの大将?に向かって言ってます。
おしぼり手で巻き直しながら。


と、こんな風に、人間だったら普通にあり得ても、猫だったら絶対見ないシチュエーション。
これが写実的な画と絡まって、不思議な世界を醸し出しています。


『うろおぼえ~』とは全く違うテイスト。
何回見ても、クスっと笑ってしまいます。


それにしても、この出版社名。
「えほんやるすばんばんする会社」。
名前の由来が気になってしかたありません。


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