「山岸凉子展」

文京区の弥生美術館に「山岸凉子展」観にいって参りました。



山岸凉子さんは私の一番好きな漫画家さん。
アラベスク」「メタモルフォシス伝」「妖精王」「日出処の天子」は未だに思い出しては読み返す作品です。


目に見えないもの、“霊的”なものがいつも作品の根底に流れていて、たぶんそこに私は魅かれるんだろうなと思います。
病的な細い線も、その独特な雰囲気に一役かっています。


そして、そのストーリーとともに魅力的なのが色です。


「巻頭カラー○○ページ」で見たあの色の美しさはちょっと忘れられません。
日本の伝統色で描かれた漫画を見たのは、これが初めてでした。


赤銅色、茜色、露草色、浅葱色、濡羽色…
(色もさることながら、名前もきれい)


印刷でこれほど美しいのだから原画はさぞかし、と思ったら案の定。
描かれた紙の質感と相まって、何百倍も繊細な美しさでした。


11月は展示物が替わるとのことなので、また行かなくっちゃ。


芸術の秋を一瞬味わった「山岸凉子展」でした。



今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。