「49歳、秘湯ひとり旅」

待ってました!

松本英子さんの新刊が、やっと手元に来ました。

 

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「49歳、秘湯ひとり旅」松本英子著 朝日新聞出版

 

東北から九州まで全部で6つ、松本さんがじっくり味わった秘湯が登場します。

 

味わったと書いて、いや違う。

そんなものではない。

 

一お湯ごとに自分を解くような、そんな入り方をしています。

 

松本さんは珍しく

「この本を読むときは、どうぞ頭から順番に」と書いていました。

理由は読んでから分かりました。

それは温泉に入るごとに身体が心が変化していったからなんだなと。

 

初めの方の温泉は、初老の身体を労わるためだった(ご本人が初老と言っているのですよ~^-^;)

でも入るうちに、段々と自分の内側が見えてきたのです。

自分の奥底にあるものが溶け出してくるように。

 

長い階段を下へ下へと降りていくように、自分自身の深いところが見えてきた。

それはしみじみとひとり浸かることによって受け取れる、温泉の力なんでしょうね。

 

山の中の温泉にひとり浸かっていると、お湯に自分が溶け出す錯覚に陥ります。

こんな感覚が味わえるのも、きっとひとりだからですね。

 

色々抽象的なことを書きましたが、でも地酒やご当地スイーツも色々出てきます。

行ったら是非寄ってみたいお店も満載でした。

 

そして最後6番目の秘湯は、「え?ここ?」

私にとっても馴染みのこの場所。

コロナがおとなしくなったら、いの一番に行こうと思うのでした。