「ダンボ」

映画「ダンボ」観てきました。

f:id:asa67kin:20190508011440j:plain

 

舞台がサーカスなので、初めはどうしようかと思っていました。

でも監督がティム・バートンだし、友達がダンボにそっくりとあっちゃあ行かないわけにいかない。

つい行ってしまったわけです。

 

感想は、やはり行かなくてもよかったかも。

動物が鎖で繋がれているというだけで、もう笑う気にはなれず。

後にどんな感動的シーンが映し出されようが、8割方減でした。

母親ゾウと引き裂かれた上に、変な衣装を着て芸を強いられる。

何だか全編申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

ただ、最後の最後で素晴らしいシーンが。

仲間たちの手助けで、何とかサーカスから脱出したダンボ。

母親とふたりようやくたどり着いた先は、母の故郷であるアジアの森でした。

アジアゾウの設定だから、たぶん東南アジアの森林地帯かと)

 

崖上に立つふたりの眼下に広がる森、森、森。

真ん中は川が貫き、そこには大きな滝も。

 

そしてそこに集うのは、何十頭というゾウの群れ。

まるで全員で「お帰り!」と言っているようです。

 

ダンボはその群れに向かい、飛び下りていきます。

大きな耳を広げて急降下。

縦横無尽に飛び回る姿の、なんと気持ちよさそうなことか。

川面すれすれに飛んで、耳で水しぶきを上げたり。

得意げに飛行を続けるダンボを、もう誰も笑ったりしません。

 

このシーンがあって本当によかった。

本来あるべき姿を見届けることができて、私も心の安寧が保たれました。

  

 

お読みいただき、ありがとうございました。