映画「ダンボ」観てきました。
舞台がサーカスなので、初めはどうしようかと思っていました。
でも監督がティム・バートンだし、友達がダンボにそっくりとあっちゃあ行かないわけにいかない。
つい行ってしまったわけです。
感想は、やはり行かなくてもよかったかも。
動物が鎖で繋がれているというだけで、もう笑う気にはなれず。
後にどんな感動的シーンが映し出されようが、8割方減でした。
母親ゾウと引き裂かれた上に、変な衣装を着て芸を強いられる。
何だか全編申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ただ、最後の最後で素晴らしいシーンが。
仲間たちの手助けで、何とかサーカスから脱出したダンボ。
母親とふたりようやくたどり着いた先は、母の故郷であるアジアの森でした。
(アジアゾウの設定だから、たぶん東南アジアの森林地帯かと)
崖上に立つふたりの眼下に広がる森、森、森。
真ん中は川が貫き、そこには大きな滝も。
そしてそこに集うのは、何十頭というゾウの群れ。
まるで全員で「お帰り!」と言っているようです。
ダンボはその群れに向かい、飛び下りていきます。
大きな耳を広げて急降下。
縦横無尽に飛び回る姿の、なんと気持ちよさそうなことか。
川面すれすれに飛んで、耳で水しぶきを上げたり。
得意げに飛行を続けるダンボを、もう誰も笑ったりしません。
このシーンがあって本当によかった。
本来あるべき姿を見届けることができて、私も心の安寧が保たれました。
お読みいただき、ありがとうございました。