ねこのわ文庫で借りてきて、モーレツにはまった今市子さんの『百鬼夜行抄』。
鳥の妖魔、尾白と尾黒があまりに愛らしく、思わず愛蔵版を購入してしまいました。
(『尾白と尾黒』今市子著 ソノラマコミックス)
尾白・尾黒は主人公律の式神で、主人の命を受けてはあれやこれやと動き回ります。
でもトンチンカンな行動多く、役に立っているのかいないのか。
律からは、
「清々しいほど役に立たない」と言われてしまいます(^▽^;)
(『百鬼夜行抄26巻』より)
山伏の装束と時代がかった言葉遣いが、またこのトンチンカンさを際立たせていて、何ともまぁいい味出しているのです。
愛蔵版が出るほどだから、彼らの魅力に参った読者はきっと多いのでしょう。
彼らは桜の古木を住処にしています。
時々神々しいまでの大木に会うと、きっとここには何かしらの妖魔が住んでいる。
なんて思ってしまいます。
先日我が家の隣の雑木林に、測量が入りました。
もしかしたらあの大木もこの大木も、整地の為切られてしまうかもしれません。
当然私が口出しすることではありませんが、
でもきっと住んでいるであろう尾白・尾黒の仲間たち。
彼らの行き場が無くなるかと思うと、酷く胸が痛みます。
山の方に行くと、森がごっそりソーラーパネラに代わっていたりして。
そんなことも考えさせる『尾白と尾黒』なのでした。
*ねこのわ文庫:猫の森(株)の猫専門図書館