中学生の時に買った、草思社の『マザー・グースのうた』。
ヘンテコな詩でも繰り返し繰り返し読んだのは、イラストがとてもオシャレだったから。
いたずら目をした男の子や、月夜に飛ぶガチョウ。
そんな場面が、すごく楽しそうに描かれていた。
色遣いもとても鮮やかだった。
ブルーにオレンジに黄色にドピンク。
派手なのに、妙に懐かしい感じがしたのはなぜなんだろう。
青空や夕焼けや月や花。
案外自然はド派手な色でできているから?なんて思います。
前置きが長くなりましたが、昨年出版されたこの本。
『音楽の肖像』小学館
このマザー・グースのコンビ「谷川俊太郎/堀内誠一」再びです!
モーツァルトやベートーベンなど、堀内誠一が遺した作曲家のイラストとエッセイに、谷川俊太郎が詩をよせています。
私知らなかったのですが、堀内誠一さんは1987年、随分前に亡くなっているのですね。
享年57歳の若さでした。
クラシックは、聴く度に胸がいっぱいになる曲が、私にも幾つかあります。
でも作曲家となると、どうでしょう。
それほど深く私の中に存在している人はいません。
それでもこの本を読むと、登場する作曲家たちの作品を、一から聴きたくなりました。
そして、冒頭の「幽霊 H・Sに」という詩。
これは谷川俊太郎さんが、あまりに早く逝ってしまった堀内誠一さんを想って書いた詩なんですよね?
ここからおふたりの関係性が読み取れて、胸が熱くなりました。
実家に置いてある『マザー・グースのうた』、送ってもらおうかな?
ちなみにウチの相方の愛読書は『ぐるんぱのようちえん』です(笑)
『ぐるんぱのようちえん』西内ミナミ 作 堀内誠一 絵